TOURISM EVENT SPACE IN NARITA1
世界からお客様をお迎えする成田空港。
’’玄関口であること’’を意識し、日本らしさを感じられる場所を考えました。
南北それぞれのターミナルから目を惹く大提灯と長暖簾が象徴的な本スペースは、成田・千葉・日本と旅客のタッチポイントとしての機能を持ちつつ、和の雰囲気を持つ素材やプロダクトによって構成することで、訪れる人々に宿場町の一角のような賑わいのある印象を与えます。
大提灯は視覚的なインパクトにより人々を惹きつけ、空間のスケール感を引き立てるアイコン的な存在となります。300年続く提灯屋の八代目店主でもある提灯職人による手描きの文字と光の演出が温かみを生み出す仕掛けです。
それぞれの暖簾には成田国際空港株式会社のコーポレートカラーを取り入れました。
長暖簾は本スペースの新ロゴである“NARITA BEYOND”をしつらえ、おおらかなグラデーションによって風の揺れる様子や空間の柔らかさ、奥行き感を演出します。
日よけ暖簾に描かれているのはエ霞(えがすみ)の間を飛び立つ小さな飛行機。
形を成さない「霞」をモチーフに文様化した霞紋は、カタカナの「エ」にも似ていることからエ霞紋と呼ばれています。
遠近感や時間の移り変わりを表現する意味で用いられ、「永遠」の願いが込められた吉祥文様です。
そのエ霞の形をまとうのは、繁栄を願う麻の葉と、永遠を意味する青海波。
海でもあり、空でもある、旅を象徴するようなワンシーンを切り取りました。
パンフレットラックは曲線を用いることで人の動線を意識し、ベンチと組み合わせることで情報との接点を意図的に作り上げています。
日よけ暖簾の吉祥文様と合わせ、ここにも厄除けと大漁の意味を持つ網代文様あしらうことで、随所に和のエッセンスをちりばめています。
イベント時に使われるディスプレイ什器は、成田市内に点在する三桝模様もモチーフとし、立方体を積み重ねる形とすることで、高さに変化を持たせ、立体的な展示を考えました。
世界からお客様をお迎えし各地にお見送りする日本の玄関口として、大提灯と長暖簾を中心に空間全体を「日本らしさ」によって彩ることで、人々が気軽に訪れ情報や成田の産品に出会い、触れ、そこから始まる旅をより楽しむきっかけを生み出す場になることを目指します。
Client: NAA INC
ARCHITECT: TANSEISHA+NOW
PROJECT TEAM: TANSEISHA+GEN SUZUKI,SAYOKO KUMAGAI,AIRI MIYASHITA
CONSTRUCTION:TANSEISHA
大提灯製作:山崎屋源七提灯店
PHOTO:Tololo studio
YEAR: 2025







